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K-1 WORLD MAX 2009 世界一決定トーナメント準々決勝

K-1 WORLD MAX 2009 世界一決定トーナメント準々決勝_c0174153_12135911.jpg今大会一番の話題だった魔裟斗vs川尻の試合だったが、戦前の挑発に惑わされずまさしくセオリー通り、ローキックで足をとめてパンチを的確に当てて戦った魔裟斗が川尻を圧倒し、2ラウンドセコンドからのタオル投入で幕を閉めた。試合を挑むだけで評価される川尻と負けたら失うものがあまりにも大きすぎる魔裟斗ではプレッシャー等段違いだっただろう。それでも結果を残すのだから素晴らしい選手だ。大晦日の試合も楽しみだ。

久しぶりのKIDのK-1出場は楽しみだ、この間DREAMで歯がゆい判定負けだったので、立ち技でのKO決着を期待した。結果は韓国のムエタイ3冠王者にあっさりと1ラウンド失神KO負け。元々あごが細いから脳が揺れやすいので打たれ弱いのだろう。からだの厚みもあまりなかった気もした。また総合で復活する日が来ることを期待したい。

本来の準々決勝だが、明らかに8人の中で最弱の山本優弥がベスト8常連のドラゴと対等に戦って勝利をおさめたのには驚かされた。強さは感じなかったが打たれ強さと手数の多さは素晴らしかった。ただ今後世界で戦うにはKOを奪えるパンチやキックが必要だ。強くなれるかどうかはそれにかかっている。

判定決着となったが、キシェンコvsアンディ・サワーの試合はいい試合だった。スピードとパワーのキシェンコ、要所要所でパンチを当ててくるサワー。打たれたら打ち返す、お互い一歩も引かない試合は眼が離せなかった。延長で紙一重の差でアンディ・サワーが勝利。しかしこれで負けたキシェンコはまた強くなって帰ってくるだろう。

ペトロシアンvsクラウスはあまり放映してくれず、判定でペトロシアンが勝ったようだが、テクニックはあるがパワーはあまりないのかもしれない。ブアカーオも勝ったらしいが試合は放映してくれなかった。山本優弥は残念ながら除いて、アンディ・サワー、ペトロシアン、ブアカーオの優勝争いは面白いものになりそうだ。

魔裟斗が引退するということでHIROYAをニューヒーローとしようとするK-1サイドの企みがプンプンした。これからの選手に総合の選手をぶつけることで勝利を期待しているのかもしれないが、変則的な選手と試合をさせることが本当に若手の成長につながるのか疑問である。

by backyard_babies | 2009-07-15 12:14 | Sports